新しいCD「春秋の陽炎」(しゅんじゅうのかげろう)が完成しました!

 

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 ギター独奏としては10年振りとなるCDが完成しました。
販売ページはこちらです。
今作は私にとって長年の念願だったのですが、日本各地に伝わる民謡をテーマにしています。
アイルランド、イギリスの民謡を専門にした音楽活動を行ってきましたが、並行して
日本の民謡についても探求をしてきました。
日本の民謡に関心を持つようになったきっかけは幾つもあるのですが、私にとって最も大きな
出来事は2002年に日英交流のイベントでイギリスのスワンジー市にあるホールで演奏させて
頂いたときのことです。
 当時の日本では、イギリス周辺の民謡をギターのために編曲して演奏することはまだ珍しく
現地の新聞などでもとても好意的に紹介して頂きましたが、その時にイギリスの方々に
ご紹介できる日本の音楽が、自分のレパートリーに殆ど無いことがとても残念に感じられたのです。
その後、日本の民謡をギターのために編曲しようと模索を続けてきましたが、なかなか
上手くいかず、しっくりとくるものが出来ませんでした。
資料を収集し、遠回りにも思えましたが、まず三味線で弾いてみてそれぞれの曲を自分のなかに
しっかり取り込んで・・・と試行錯誤を重ねましたが、いざギターに置き換えると、ダメでした。
不自然すぎて、弾き続ける気になれませんでした。
気に入って20年もライブで弾き続けているアイルランド民謡があるのに・・・
アイリッシュやブルースなどのルーツミュージックに惹かれてレパートリーに出来ているのに
なぜ、自分に最も近いはずのルーツミュージックが上手く演奏出来ないのか、なかなか答えが
見つかりませんでした。
 そんな中、アコースティックギター・マガジンで日本民謡の特集を執筆する機会を頂きまして、読者の方々から
頂いた感想が大いに励みになり、少し可能性が見えたように感じました。
なんとしても、日本民謡をギター音楽としてCDにしようと、決意を新たにしたところで
考えたのが、農村への移住です。
農村に住み、農業をやれば、その風土になじんで、自然と出来るようになるのではないかと思い
2014年に宮崎に移住して、農業を始めました。
 職業的に農業をしないと深いところまで感じ取ることができないように思えて、地元の農家が
取り組んでいるサツマイモ栽培に明け暮れました。
農家のみんなと一緒に働き、焼酎を飲んで、夏祭りでギターや
三味線を弾くようになって、だいぶん馴染んできたなあ、と感じるころには、結構な
年月が過ぎていましたが、一昨年あたりから急に、もりもりとアイデアが出始めました。
昨年は新型コロナの感染が拡大して、イベントの開催も難しくなるなかで演奏活動も止まりましたので
農作業と民謡の編曲に没頭する日々を送りました。
本当に不思議なくらいに、どんどん編曲が進み、弾いていて心からしっくりくるものが出来て
今までに経験したことが無いような充実した創作期間になりました。
 そして、いよいよCDの録音に入ろうという時期に、さらに背中を押してくれる、良い出会いがありました。
長年アメリカで活躍されて現在は故郷、宮崎の自然をテーマに活動をされている写真家の黒木一明さんと
偶然お会いして、意気投合ののち、今回のCDに協力してもらえることになりました。
実は、私は10年前に黒木さんの写真展で、写真集を買ったことがありましたので本当に不思議なご縁ですが
今回のCDのジャケットに20ページにわたり数々の美しい写真を提供して頂くことができ、小さな
写真集が添えられたような作品になりました。ジャケットの表紙は宮崎の都井岬の風景です。
 また日本民謡ということで、海外の知人も関心を持ってくれていまして、海外の方に聴いて
頂ける場合のことも考えて、解説文を日本語と英語の両方で掲載しました。
その英訳も学生時代からの親しい友人が、私の思いを深く汲み取って、やってくれました。
 今回のCDは長年に渡って構想していたものであるだけに、振り返ると沢山の有難いご縁があって
感謝の気持ちでいっぱいです。
音楽活動を応援してくださった方々、素人の私に一生懸命、農業を教えてくれた農家のみなさん、
多くの方々のおかげで完成させることが出来ました。
人の繋がりというものは、有難いものだとつくづくと感じています。
民謡の旋律からも、遥かな歳月にわたり互いを励ましあい、慈しんできた人々の心の
いろどりが、ひしひしと感じられます。
そういったことをこのCDでお伝えできれば、心より嬉しく思います。
3月1日の発売になりますので、どうぞ宜しくお願い致します!

2020年11月 9日 (月)

「故郷の空」「誰さんと誰かさん」「Comin' Thro' the Rye」

先日アップした動画で「故郷の空」を弾いていますが、これは結構レパートリーにするのに
時間がかかった曲です。
もともとはスコットランドの民謡で「Comin' Tho' the Rye」というタイトルですが
日本では明治時代から「故郷の空」というタイトルで親しまれています。
それとは別に、世代によりますが、ドリフターズの「誰かさんと誰かさん」で
ご存知の方も多くいらっしゃいます。
なかなか先入観の分かれる曲なんです。
随分前にこの曲を編曲しようとしたときに、私自身にも両方の印象があって
いざひとつに絞ろうと思うと、意外と難しかったのです。
イギリスをはじめ、海外での演奏を参考にしようとしたのですが、どうしても
唱歌バージョンの郷愁を誘う、ちょっと物悲しい感じの印象と、ドリフの陽気な
印象が自分の中で喧嘩をして、なんとも中途半端な情緒になってしまって
なかなか意味不明な感じの編曲&演奏になってしまったのです。
「面白悲しい」のか「悲しい面白」なのか悩みましたが、どちらにしろ
中途半端な感じがして、聴いて下さっている方に何も伝えることが出来なさそうだったので
結局、お蔵入りした経緯がありました。
そもそも絶対にやらなければならないものでもありませんから、忘れかけていましたが
畑に出ているときに、ふと出会った情景にこの曲の旋律がぴったりイメージできて
ようやくレパートリーに出来ました。
宮崎はどちらかといえば、大らかさを感じさせる風土ですが、
畑から引き上げるときにトラクターを停めて、エンジンの音が止んで静かになったなかで
高くなっていく秋の夕空を眺めていると、色々な感情が湧いてきて
時間が経つのを忘れてしまいます。
そんなときのイメージでようやく自分なりの「故郷の空」が弾けるように
なりました。
https://www.youtube.com/watch?v=l7hJXs9K02U

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Sora
  

2020年10月30日 (金)

久しぶりに動画をアップしました。




もともと更新の頻度が低いブログだったのですが、前回の記事が
2月ですから8か月も空いてしまいました。
振り返ってみれば、この間に新型コロナウイルスの感染拡大によって
以前だと信じられないようなことが沢山起こりましたから
このブログを読んでくださっている皆さんも、さまざまな形で何らかの
影響を受けて大変な思いをされていることと思います。
私たちも昨年から計画していたことが大幅に変更を余儀なくされました。
現在は農作業を増やしつつ、可能な形でカフェをオープンしながら、民謡の新しい編曲に
取り組んだり、とにかく出来ることを考えて前向きにやっています。

昨年までは芋焼酎用のサツマイモを軸に畑をやっていましたが、農家カフェを開いてからは
お店で使う様々な野菜を作る方向に転換してきました。ケールやトレビスをはじめ
サラダ用のちょっと珍しい野菜も作ってサラダバーの準備をしてまして、サラダバー台も
イメージに合わせて作り始めていたのですが、コロナの影響でビュッフェスタイルでのお料理の
提供は難しくなり、苦心の作であるサラダバー台が無駄になりかけました。カバーを付ければ
大丈夫じゃないか?とか思いつつ、アクリルを使って雰囲気を壊さないようにカバーを作ったりしましたが
そのあたりで休業要請がきまして、流石に諦めました。
サラダバー台ではない、何か別の台だと思うことにしましたが、用途も思いつかないまま
お店の中央に鎮座したままだったのですが、妻がこれまた出番の激減したケーキスタンドを
飾って、ちょっと不思議なディスプレイとして活用されています。
お客さんが「可愛いですね」と褒めてくださっても、「実はそれサラダバー台なんです」と
釈然としない気持ちがあったのですが、最近は素直に嬉しく思えるようになりました。
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台はまだ良いとしても、普通には出荷しにくいケールやトレビスについては、ちょっと
困りました。頑張って収穫して食べましたが、やっぱりお客さんに食べて頂きたかったです。。
サラダバーで(しつこい)

カフェの営業が不安定になってきたあたりで、普通に出荷しやすい一般的な野菜を
中心に量を増やして栽培して、夏はキュウリ、ナスビをかなり出しまして
冬野菜もハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、ダイコン、カブ、ニンジン、タマネギなどの
一般的な野菜を植え付けました。
苗を育てているころに、例の100年に一度と言われた台風10号が接近して
大変でしたが、休業中のお店のフロア一面に苗を避難させてなんとか乗り越えて
ちょうど今日から収穫が始まりました。休業中のお店が役に立ちました。。
厳しい状況ではありますが、やはり希望を持って、ちょっとだけケールなども植えましたが
やっぱり厳しい感じですかね。。サラダバーは。。
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毎年秋にルーツミュージックフェスティバルという音楽と農村体験のイベントを
開催していまして、昨年も11月に打田十紀夫さんをお招きして盛大に開催することが出来ました。
現状ではとんでもない超「密」な状況で、本当に楽しく盛り上がりましたが
今年は断念せざるを得ませんでした。
県内は勿論、他県からも沢山の方々がお出でくださいますので、私たちもお料理に使う野菜などを
計画的に作付けして長い期間に渡って準備をするのですが、それも楽しみの一つで農作業の張り合いです。
野菜は手をかければ、きちんと育ってくれますので、今年の野菜も順調に収穫できるまでになりましたが
ちょっと寂しい思いもあります。
それでも、夕方の空が綺麗な頃に畑を眺めていると元気に育っている野菜からエネルギーを貰う感じがします。
また次に開催できる日まで、野菜作りもギターも少しでも腕を上げて準備をしようと思います。
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もちろん、ライブで演奏を聴いて頂きたいのですが、この状況ですから、久しぶりに動画を撮ってみましたので
聴いて頂ければ嬉しいです。
お店で、みなさんがいらっしゃるつもりで弾いてみました。
https://www.youtube.com/user/officeartpoint

だんだん冬が近づいてきました。くれぐれもお体には気を付けてお過ごしください!



2020年2月 3日 (月)

SJS-145Tのネックについて

前回のブログを書いてからモーリスのカタログでSJS-145Tのスペックを
見てくださった数人の方からネックの厚みについてお尋ねがありましたので
それについてちょっと書いてみたいと思います。
モーリスのSシリーズのネックは薄さと形状による演奏性の高さに
定評がありますので、今回私があえてネックを厚くしたことの理由に
関心を持たれた方がいらっしゃったのですが、もちろん私の手がとんでもなく大きいとか
そういうことではありません。
ただ私は左手親指で6弦をおさえることが少ないので、厚みのあるネックでも
演奏上のデメリットは感じにくいのかもしれませんが
今回ネックを厚くしてもらったのは音質的な面で狙いがあったからです。
ギターの構造については様々な見解がありますので、あくまでも私の感じている
ことですが、ネックの厚みが音の太さや重厚さに繋がると考えていまして
今回、ルシアーの森中さんにギター全体のバランスを考慮してもらったうえで
ネックを厚くしてもらいました。
結果として、製作に入るまえに試奏させてもらったSJSと比べても、一層私自身の
音楽に相性の良いギターになったと感じています。
私はアイリッシュなどのメロディーがはっきりとした題材を演奏することが
多いので、やはり単音の説得力を重視する傾向があるのですが、そちらに偏りすぎると
和音の鳴り方にデメリットが出てくることもあると感じていまして、なかなかその
バランスが難しいのですが、今回は私にとって本当に理想的なギターに
なったと感じています。
勿論ネックのことだけでなく、楽器全体としてのバランスをとって頂いた森中さんの
感覚と技術によることだと思います。
演奏していてとても楽しくて、色々なアイデアが沸いてきて今までやらなかったような
編曲も出来上がってきていますので、ライブ会場でみなさんに聴いて頂くのを
楽しみにしています!

2020年1月23日 (木)

Morris SJS-145T


昨年はついにこのブログを更新せずに終わってしまいました。。。
音楽や農園、お店のことなどに関する出来事はフェイスブックでご紹介させて
頂いていますので、ブログの存在意義が薄れてしまいがちですが
私の個人的な出来事や考えていること、ちょっとマニアック(?)なことなどを細々と
こちらに掲載していきたいと思います。

ライブなどの折にはご紹介しているのですが、昨年は素晴らしいギターとの
出会いがありました。ご存知の方も多い日本の老舗メーカー・モーリスさんで
マスタールシアーを務める森中巧さんに製作をお願いしていたギターが昨年10月に完成したのです。
下の写真の左側のギターです。
Sjs145t

右のギターは以前から使用しているギターですが、これも森中さんに
制作して頂いたものです。これは打田十紀夫さんのシグネチャーモデルで
S-121U という品番のモデルです。トップ板はシダーでサイド・バックは
マホガニーです。私はどちらかといえばローズ系の、ある程度倍音があって
深い音のするギターを主に使用していまして、とくにヨーロッパ方面の
ギターが好きで弾いてきました。
このギターをオーダーした当時、ローズ系のギターは満足するものを持って
いたのですが、アイリッシュの軽快なダンスチューンやブルーステイストの曲を
演奏するために、音の立ち上がりがよく、倍音の控えめな
サイド・バックがマホガニーのギターを探していまして、打田さんに
弾かせてもらったこのモデルを気に入ってお願いしたという経緯がありました。
それ以来は場面に応じて主に2台程度のギターを使い分けてきまして
近年はこのMorris S-121Uと、スコットランドのTaran Guitars OREVALという組み合わせで
弾いていました。
Taran Guitars のルシアーRory Dowlingさんはアイリッシュ系のブズーキなども手掛ける方で
その分野のアーティストの支持も強く著名な演奏者も使用するなど注目を集めている方です。
私が以前愛用していたStefan Sobell氏の影響を受けているということですが、まさに
スコットランドやアイルランドの音楽にぴたりとくる雰囲気を持っています。
私の所有するOREVAL は独奏でも伴奏でも使えるような位置づけのモデルで
独奏だけでなく、フィドルなどとの共演が多い私には非常に使いやすいギターです。
大変に満足して平穏な(笑)ギターライフを送っているところに、思わぬ衝撃を受ける出会いが
ありました。
昨年の1月に福岡で開催された「Morris FingerPicking Day 2019」にゲスト審査員として
参加させて頂いた折に、会場でモーリスの大阪支店長、末吉さんに再会することが出来たのですが
これがあまりに久しぶりだったもので(宮崎移住後初でした)嬉しくなってしまい
あれこれとお話するうちに幾つか気になることがありました。
会場に展示してあった森中さんのギターを色々と見せてもらったのですが
改めてその素晴らしさが感じられて、ローズ系のギターに関して今まで私が
持っていたイメージ以上のものを作ってもらえる要素がいくつも見える気がしたのです。
その後、ネックの厚みなど細々と打合せをさせて頂いて完成してきたのが
このSJS-145Tです。
音の重厚さと立ち上がりの軽さを両立し、豊かな倍音を持ちながらもしっかりと
分離して聴こえるひとつひとつの音、本当に高いレベルで様々な要素が
バランスの取れたギターになっています。
2020年のモーリスのカタログにも詳細と併せて掲載されていますので
是非ご覧になってください。
カタログダウンロードはこちら

音楽がきっかけで農村に移住し、6年が経とうとしていますが
その生活の中で、ケルト系の音楽やブルースなどのルーツミュージックに
ますます惹かれるようになりました。
以前よりも自分の持つイメージがはっきりとしてきて、表現したい音楽も
明確になってきています。
このタイミングで素晴らしいギターと出会えたのはとても嬉しいことでした。

昨年開催した「ルーツミュージックフェスティバル vol2」にはモーリスの
皆さんにもご協力を頂きまして、モーリスギターの展示会や森中さんのトークショーも
開催することが出来ました。普段見ることのない綺麗なギターの数々をご来場のみなさんも
とても楽しんでおられました。
当日ギターを購入された方が、そのギターで演奏して地域の催しものを盛り上げた話などを
しにきて下さって、私もとても嬉しく思っています。

私は今まで、音楽、ギターのお陰で本当に素敵な出会いが多かったので
ときに音楽をごり押ししてしまいがちなのですが、今後も音楽を通じて楽しい場所や時間を
つくることができるように頑張っていきたいと思います。

2018年8月30日 (木)

ルーツミュージックフェスティバル!

去る8月4日、5日と二日間に渡って開催させて頂いたルーツミュージックフェスティバルは
多くの方々の応援とご協力を頂いて盛況のうちに終えることが出来ました。

このブログでも当日の様子をご紹介したかったのですが
イベントを終えてすぐに、うちの農園の主観作物の甘藷の収穫が始まりまさに
農繁期に突入してしまってパソコンに向かう余力がありませんでした。。。
今年は出荷のペースが速く、すでに10トンの甘藷を出荷しました。
作柄が悪かった昨年に比べると、今年は順調です。一昨日でうちの出荷は
小休止になりましたので、この間にルーツミュージックフェスティバルを振りかえり
ながら報告させて頂きたいと思います。
イベントの様子は智恵子がフェイスブックなどでも紹介させて頂いたのでブログでは
私個人の思いや感じたことを中心に書いてみたいと思います。

 

アイリッシュミュージックやカントリーブルースなどのいわゆるルーツミュージックに
惹かれ続けて探求してきましたが、熱が高じて農村に移住して農業を始めたときに
ひとつの目標にしていたのがこのイベントでした。
民謡の生まれてきた農村に暮らして農作業に従事して、その環境と音楽を
結び付けてみれば、何かが再現できて、面白いことが出来るのではないかと
考えたものの、やはり長い年月が掛かりました。
以前から私の音楽活動を応援してくださっている皆さんが
一見突拍子も無いような私の取り組みをも、暖かく応援し続けて下さったことも
本当に有難く感じています。

潮時というか、自然の流れにのってできるような感じをつかめるまで
無理にやらないでおこうと考えていたのですが、今年に入ったあたりから
そういった雰囲気を強く感じることが出来るようになりまして、思い切って
実現に踏み切りました。
農業は自分たちなりに一生懸命取り組んできましたので、良いことや大変なことが
色々とあって本当に濃い年月でした。上手くいくときもあれば酷い状況もあって
そんなときに、いつも地域の人たちが心配してくれたり暖かく応援してくれて
やはり農業を通じてたくさんの方と親しくなることが出来たと思います。
畑で仕事をしていればみんなが声をかけてくれますし、農家であつまって
焼酎を飲みながら芋の話や集落の話題で熱く盛り上がったりすることが日常になってくると
私たちの音楽や農業への思いも皆が深く理解して応援をしてくれるように
なって、今回のイベントへも強く背中を押してくれました。

農業と音楽、その両方で繋がりを持てた多くの皆さんのご協力と応援を頂いて
実現できたことに、本当に感無量の思いです。

イベントを制作するにあたって、音楽のコンサートと農業・農村体験の両方を
盛り込みたいと考えていましたので、思い切って2日間にわたり開催することに
しました。
当初は野外でのコンサートも検討したのですが、やはり季節柄、天候の
問題などを踏まえてホールでの開催を決めました。
会場探しの段階で、想定していた規模のホールが使えず、少し大きめの

 

会場で決行することになりましたが、宣伝告知を協力してくださった方々の
ご尽力もあり、予想以上に多くの方々にご来場頂くことが出来ましたので
良い結果となりました。
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オープニングではご挨拶と、イベントの趣旨を改めて解説させて頂きました。
そもそも「ルーツミュージック」という言葉に聴きなれない方の方が多いのを承知のうえで
あえてタイトルに冠しましたから、私なりのルーツミュージックの解釈と、それへの
取り組みを少しお話させて頂いたうえで、プロジェクターを使用してアイルランド音楽や
ブルースの生まれた背景などを感じて頂きました。

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本編では、まずは私たち謡楽舎がアイルランド民謡を中心に聴いて頂きました。
地元で演奏させて頂く機会も多いので、同じネタ&オチのMCに笑って下さる
暖かいお客様に感謝です(笑)。

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2番手は岡山から来てくれた土師剛君がカリブ海のカリプソを演奏しました。
私は土師君が大学生のころに出会っていますので、かれこれ10年以上の
付き合いになりますが、彼の地道な音楽への取り組みはいつも変わることが
なく、久しぶりにステージでの演奏を聴くことが出来ましたが、ギター独奏で
カリプソの独特な雰囲気を表現するということにも一層磨きがかかっていることを
感じました。

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続いてギターとハンマーダルシマーのデュオ、亀工房さんに
演奏して頂きました。
亀工房さんは日本でも非常に珍しいダルシマーとギターのデュオで
音楽の魅力は勿論ですが、ご夫婦のお人柄のあふれるステージがとても
素敵です。亀工房さんとの出会いも、2004年と記憶していますので
長いお付き合いをさせて頂いています。
今回のイベントにも是非にとお願いして長野から駆け付けて頂きました。

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休憩を挟んで、打田十紀夫さんにご登場頂きました!
打田さんはブルースを主としたギターミュージックの権威として広く知られていますが
ギターを通したルーツミュージックへの探求と造詣の深さは
まさに右に並ぶ人がいないという方です。
早くからステファン・グロスマンなど海外のアーティストとの交流を持たれ
ご自身の活動と並行して、長きにわたる日本国内への啓蒙活動で多くの
ミュージシャンやギターファンに影響を与えてこられています。
私も10代のころに、打田さんの手掛ける出版物などに衝撃を受けて音楽に
はまり込んだ一人です。
「ギターを手にすれば、世界の音楽に触れることができる」
そんな素敵なことを知って、私もブルースやアイリッシュにのめり込み
音楽活動を続けてきました。

 

そのなかで、たくさんの方々、そして今回の出演者の方々とも出会いましたし
色々なところへ演奏に行き、様々なことを考えるきっかけを得ることが出来ました。
私の場合は、その流れの中で農村に住み、農業をやることになりましたから
つくづくこういう音楽に出会えたことが始まりだったと思っています。
打田さんの蒔いた種は色々なところで芽吹いていますが、私の活動もその
ひとつですので、今回のイベントでも打田さんに出演して頂くことは
私の念願のひとつでもありました。

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打田さんのステージのなかで一緒に演奏させて頂きました。
打田さんのオリジナル曲で、ステファン・グロスマンへ感謝の気持ちを込めて作られた
「Thanks to Stefan」を演奏させて頂きました。
打田さんはステファンから学んだことを、私たちはさらに伝えてもらっているの
ですから、今回この曲を打田さんと一緒に演奏できたことは私の中では

 

非常に意味のあることでした。脈々と受け継がれ広がっていく音楽の素晴らしさや
楽しさを感じて頂けたのではないでしょうか。

 

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最後は出演者全員で!
アメリカのフォークソング「Freight Train」とスコットランドの民謡「蛍の光」を
皆で演奏しました。出演者同士の交流も長いこともあり、またルーツミュージックを
愛するメンバーでの演奏はとても楽しいものとなりました。
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終演後は、ご来場頂いた皆さんから暖かいお言葉をたくさん頂きまして
本当に嬉しかったです。CD販売ブースも大賑わいで、出演者のみなさんも
暖かい声援にとても喜んでいました。
普通はこれで終了!となるところですが、翌5日も盛りだくさんの予定でしたから
宿舎(謡楽舎)に戻ってからも深酒にならないよう自制しつつ(笑)
翌日に備えました。

 

今回は出演者全員に民宿・謡楽舎に泊まってもらったのですが、結構な
人数でしたので狭い思いをさせてしまったのですが、長い付き合いの間柄ですから
部活の合宿のような懐かしい感じで、それもなかなか楽しかったです。

 

 

翌日の農業・農村体験イベントは十分な事前準備を行っていたつもりでしたが
やはり朝から大慌てでした。

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この写真は前々日に仕込みをした時の一枚です。
謡楽舎の敷地内に各体験講座の準備とバーベキュー大会の設営をしたのですが、
これだけの人数が手伝ってくれても結構な時間が掛かりました。
みんなご近所の方々です(打田さんが溶け込んでいます)。
よく見るとビールや焼酎が写りこんでい
ますが(笑)、炎天下みんな一生懸命
手伝ってくれました。本当に感謝です!

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当日の最初の体験講座は私が担当する「収穫体験」でした。
この日のために2か月をかけてキュウリと佐土原ナスを仕込んでいました。
悪天候でも実施できるようにハウスの中に準備したのですが、好天に
恵まれて・・・暑かったです(笑)。
ハウスは開けていても日中40度を超えますから、直前に全面散水をして
から入ってもらいました。
のんびりとした収穫体験を想定していたのですが、この頃、夏野菜が
高騰していた時期だったので女性の参加者の皆さんを中心に予期せぬ
白熱した収穫競争?が展開されました!
ちょっとびっくりしましたが(笑)、みなさんとても喜んでくれましたので
良かったです。

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終了後の一枚!参加者のみなさんは参加費用からすると採りすぎ
たのではないかと心配してくれましたが、大丈夫です。
あれからも収穫を続け、8月30日現在も出荷していますので
しっかり売り上げました(笑)。

 

それにしてもアシスタントをしてくれた土師君が溶け込んでるなあ~
「土師君も農業やるかい?(笑)」

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謡楽舎での体験講座と並行して、ご近所の唐木戸陶苑さんでは陶器市と
陶器体験講座、そして野菜直売市を開催しました。
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私たちの地区は町から少し離れた山間部の集落なのですが
陶芸工房もあれば、ギターを制作される方もいたり、なかなか
面白い地域です。環境もとても良いので、気軽に遊びにきて
貰っても楽しいですよ!

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謡楽舎の会場では打田さんのブルースワークショップが開催されました!
ここではかなり音楽に詳しい方々も参加され、ディープかつ楽しい
ひと時を過ごして頂きました。
深い専門的な知識を楽しく伝えるというのは、なかなか難しいことですが
打田さんの講義はさすがの一言です。
ライブでのステージとはまた少し違う形で
ブルースの世界に触れて頂けたのではないでしょうか。


続いて開催されたのが民族楽器体験です。
コンサートの出演者が担当して、それぞれの楽器の紹介をして
実際に体験してもらいました。
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私たちは三味線と胡弓を

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土師君はギターを紹介しました。


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そして、予想通り、最も注目を集め人気だったのがハンマーダルシマーです!
幻想的な広がりと打楽器的なリズムを持ち合わせるとっても魅力的な楽器です。
亀工房のお二人の優しいアシストで、楽しんで頂けたと思います。
こういった機会が何かのきっかけになれば素敵だなあと思います。

この間も窓の向こうではバーベキューの準備が急ピッチで進んでいました。。。

 


そしていよいよ始まりました、バーベキューパーティー!
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最初の乾杯のときはまだ明るくて、皆さんまだシラフさわやかな感じですね~

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うちの民宿の庭がここまでの会場になるとは・・・お手伝いの皆さんのお陰です!


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だんだん日が暮れてくると照明も良い雰囲気で、お酒も食事も進み
盛り上がってきます。

 

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今回は飛び入り演奏のステージも設けていました。まずは
地元の三線の名手、税田さんと私が演奏しました。

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高鍋のライブハウス、ドルフィーのマスター藤澤さんがサックスを
披露してくれました。ドルフィーでは私たちも移住前から出演させて
頂いていますし、打田さんも毎年演奏に来られています。ドルフィーでの
出会いも数多くのきっかけになっています。

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今回の食事の目玉であるバーベキューは肉の仕入れもこだわりましたが
焼き手も、プロを招いて腕をふるって貰いましたから、大好評でした!

 

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盛り上がりも最高潮になってきて、焼き場でワンショット!

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いよいよ最後の一本締め!いや~盛り上がりました。楽しいひと時でした。
あとで確認すると80人近い方が参加されてのバーベキューでした。
これ以上の規模になると、来年は庭の木を2,3本切らないといけないかも・・・

 

二日間に渡っての開催は初めてのことでしたし、そもそも宮崎に移住後

 

初めての大きなイベント開催だったので、手探りの部分が大きかったのですが
関わってくださった皆さんのお陰でここまで盛り上がることが出来ました。
スタッフをお願いしていた方はもちろんですが、出演者のみなさん、お客様までも
一緒になってお力添えをして下さいました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
音楽をやってきて、農業に取り組んで、多くの方と素晴らしいご縁を頂くことができて
本当に良かったとつくづく思います。

私が惹かれ続けてきた、ルーツミュージック、民謡というのはやはり人の営みの
なかで、人のつながりのなかで、育まれてきたものであって、だからこそ暖かくて
素晴らしいものだということを、私自身、今回実感できて、再確認しました。

音楽と農業というと、かけ離れたもののように思われがちですが、人のつながりを
基にしているということで、私にとっては同じように温かみを感じるのです。
今回、それをイベントとして表現することを目指したのですが、
このイベント自体も人のつながりがあってこそ、みんなで一緒に盛り上がることが
出来ました。

 

この先のことも私なりの思いはありますが、きっと人のつながりの中で
また次のことが、流れが出来ていくのだと思います。
関わってくださった皆さんに心より感謝し、お礼を申し上げます。

 

本当にありがとうございました!
今後ともよろしくお願いします!

2018年5月 1日 (火)

スタ☆カポ Rory Block ソラマメ etc...

いよいよGWにはいりましたね~
とは言っても甘藷(サツマイモ)の植え付けが最盛期ですので
芋農家ばかりの集落から出なければ祝日だか平日だか、さっぱり
判らなくなります。
昨日(4月30日)も忙しいさ中にご近所の農機具が壊れて、慌てて
部品を買いに走って、閉まっている農協に着いてはじめて祝日だと
気づくような感じです。
天気予報だけは、やたらとみんな詳しいのですが。。。
とにかくみんな、ひたすら畝を立てる、苗を採って、苗を植える・・・
ヘビーローテーションです。

うちは今年は昨年に芋が病気でやられた畑を休ませることにしたので
色々と他の野菜を植えていますし、ややバリエーションがあって
気分転換になります。
Ret2
レタスがもう収穫間際です。レタスはアブラナ科の野菜と違って
虫が付きにくく暖かい季節でも作りやすいです。「作りやすい」という
ことは「売っても安い」ということに直結しやすいのですが。。
Ret3
うちの嫁女(ヨメジョ:宮崎弁で「奥さん」です)は農作業バージョンの顔の場合
写真に一部しか登場しません。


Ret
昨年から妙に気に入っているサニーレタスです。これもつくりやすい
野菜ですし、巨大になったときのふわふわ感がなんとも言えません。

Kom
今年から始めたコメです。だいぶん育ってきました。宮崎は暖かいので
年に2回コメを作ることができます。これは早植えですので、7月末ごろには
収穫予定です。

Sora
ソラマメも出来ました。一応少量でも出荷する予定で作ったのですが
打合せ・相談・勉強会という名の農家の集まり(飲み会)が続いて
焼酎のあて、もしくはお持ち帰りになってしまって、すってんてんに
なってしまいました。

今日は午後から雨の予報だったので昼ご飯も返上で頑張りまして
雨が降り出す頃には、予定の作業を終えることが出来ました。
うまく仕事がはかどった日はギターを弾いていても気分が良いです。


ギターの話題といえば、スタ☆カポとの出会いも、最近の
特筆すべき出来事でした。

 

Sc
カポタストはいろいろなものを使用してきましたが、このスタ☆カポには
驚かされました。打田十紀夫さんに紹介してもらったのですが、さすがに
素晴らしいカポタストです。製造元の久留米精工さんの
HPに紹介文を書かせて頂きましたのでぜひご覧ください。

 


メーカーサイト 
http://shigoto-dougu.net/index.php

 

 

 

 

 

 


最後は音楽と農業にまたがる話題ですが、最近トラクターで作業中にBGMで
Rory Blockの「Gone Woman Blues」を聴いています。
これが広い畑とトラクターの騒音にやたらと雰囲気が良いのですよ。

 

Tra2
うちの一番大型のトラクターは古いですが、CDデッキがついて
いるのです!

この10数年はアイルランド、スコットランドの音楽がレパートリーの殆どで
以前やっていたようなブルーステイストの曲をライブで弾く機会はめっきり
減っていましたが、宮崎で農業をやり始めてから改めてカントリーブルースに
心が躍ることが多くなった気がします。
先日も打田さんとご一緒させて頂いて、つくづく良いなあと思いまして

 

宮崎に戻ってから、長い間弾いていなかった曲を思い出したり
打田さんやステファン・グロスマンの録音や譜面を楽しんだりしています。

 

また打田さんに胸を借りて鍛えてもらおうかなあ・・・と農閑期にやることが
多いなあ、、(笑)。

今更ですが、TABギタースクールのHPでカントリーブルースは勿論、ケルト系の
ギターに関するさまざまな録音物や楽譜などを調べていると楽しいですよ。

 

興味のある方はぜひ、覗いてみてください!(私のCDもありますよ(笑)。)
TABギタースクール ネットショップ

2018年4月17日 (火)

春の農作業と演奏活動

この春も気候が全国的に不安定ですね。
宮崎は雨が極端に少ないと思ったら遅霜が降ったりで、農作業の段取りが
なかなか落ち着きませんでした。
今は主幹作物のサツマイモの植えつけ期なのですが、その他の野菜も
色々と育てているので、気が抜けません。
水不足でサツマイモの畝上げは遅れるし、キャベツやハクサイも干からびそうで
ジャガイモは霜でやられるし、田んぼの水が!・・・などと、モグラ叩き
のように次から次へと起こる問題が落ち着いた頃には、すっかり新緑の綺麗な
季節になっていました。
草木が人の手も借りず立派に春を迎えることにつくづく感心します。

晩酌のあてに植えておいたソラマメも太ってきました。
ソラマメやエダマメ、みょうがなどの作物はほぼ個人的な
楽しみが優先なので畑に植わっていても、なぜかひと際「食べ物感」が強くて
見ていても異常にハイテンションになるのが我ながら可笑しいです。
たまに演奏会でも野菜の販売をしたり、プレゼントをしたりしていますが
個人的には豆類を持っていきたいと考えています。ただ豆の難しいところは
収穫適期が短いうえに鮮度が落ちるのがはやく演奏会のスケジュールと
うまく合わせるのが難しいのです。
事前の打ち合わせもない演奏会場に突然豆を持っていくほど、私も非常識には
なっていないつもりですし・・・たぶん。
でも、本当に新鮮なソラマメ、もしくは枝豆と
音楽(さらにはお酒)の組み合わせは楽しそうだなあと思うので、いつか
実現したいと思います。

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事情があって今年は一番小さなトラクターでサツマイモの

 

広い畑を耕したのですが、とんでもない時間がかかりました。。
写真の畑も終わるころにはとっぷり日が暮れました。


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野菜の苗は育苗ハウスで育てます。上の写真はレタス
ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーなどです。現在は畑に植え終わり
順調に育っています。(下の写真↓)

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この畑は我が家では「ちょこちょこ畑」と呼んでいます。
その名の通り、色々な野菜を少しずつ植えてあります。
謡楽舎のイベントや直売所、家庭消費、時には「物々交換」などで使用します。
手前はジャガイモで、奥にレタスなど葉物野菜が育っています。


農作業が繁忙期に入る前の3月は、大阪と東京へ演奏に行ってきました。
大阪はスタジオ・アートポイントで野菜のプレゼントを用意しての演奏会でした。
この時はまだ冬野菜がありましたのでハクサイやらキャベツ、大根などを
宮崎を出る日に収穫して新鮮なまま会場に持っていくことが出来ました。
野菜は余ると厄介なものですが、満席分用意していた野菜が大根1本残らない
盛況で民宿へのご予約も頂き、宮崎移住後も変わらず応援してくださる
大阪のみなさんに夫婦ともども、とても感謝しております。

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久しぶりの大阪アートポイントスタジオです。
この数年ギターのレッスンにもなかなか来ることが
出来ませんでしたが、今年からは月一度くらいはレッスンを
したり、イベントを行う予定です。大阪での活動再開です!


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今回は野菜のお土産と、宮崎の「日向夏ジュース」付きです!

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今回のプレゼント野菜です。イチゴはご近所の「大井農園」から
仕入れましたが、そのほかはうちの野菜です。


東京はバックインタウンで開催された打田十紀夫さんのライブに謡楽舎で
ゲスト出演させて頂きました。
宮崎県の移住・就農の誘致イベントでの演奏と講演などで上京することは
ありましたが、農業の研修から農園開業と、この数年は没頭していましたので
バックインタウンに出演させて頂くのは実に6年ぶりでした。
年月が経つ速さを実感します。

さすがは打田さんのライブで、熱いギターファンの方々で満員の会場は熱気に
包まれていました。終演後は、ご来場のみなさんと色々なお話をさせて頂いて
とても楽しいひと時でした。
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打田さんのステージはいつもながらエキサイティングで
楽しいです!ギター奏者にとっては非常に勉強にもなります。


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智恵子にとっては記念すべきバックインタウン初出演でした!


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打田さんとのセッションも盛り上がりました!

バックインタウンでは、過去にもTABギタースクール主催のコンサートで
ピエール・ベンスーザンやトニー・マクマナスといった錚々たる世界的な
ギターリストと同じステージに上げて頂いて貴重な経験を積ませて頂きました。
そういった経験のなかで、より深く音楽を探求して、すこしでも自分なりの音楽を
深めていきたいという思いが強くなりました。
それが農村への移住と農業への従事ということに繋がっていったので
就農後初となった今回のバックインタウンでの演奏は感慨深いものがありました。
農業のほうも軌道に乗って落ち着いてきましたので、最近は新しいレパートリーも
増えてきました。
次の音楽活動の準備がいよいよ出来つつあるタイミングで今回の
バックインタウンでのライブは大きな励みになりました。
ご来場のみなさん、打田さん、奥様、本当にありがとうございました!

 



大阪、東京と遠征が終わったら、春の農作業がラッシュでした!
今年から、少量ですがお米も作り始めました。
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コシヒカリの苗です。


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ご近所の農家さんに田植え機を借りて、使い方を
教えてもらいました!まさに手取り足取り(笑)。

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これは東京での演奏の2日後です。堆肥(牛の糞)を
畑に撒きにいくところです。新宿と牛の糞・・・最近はそういうギャップを
楽しめるゆとりが出てきました(笑)。

昨年あたりからようやく営農に安定感が出てきまして、音楽活動との
組み合わせがスムーズになってきました。両方が充実してきたことで
思い描いてきたことに近づけてきたようで嬉しく思っています。
こうやってパソコンの前に座るゆとりも出てきました(笑)。
ブログも再開できましたので、日々起こってくる音楽と農業の
面白い(奇妙な?)話題をご報告させて頂きますね。
宜しくお願い致します!