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2016年1月29日 (金)

謡楽舎のCDが完成しました!

今年もはや1月が終わろうとしていますね。
昨年末は甘藷(さつまいも)の収穫が12月中旬に終わってから、
圃場全体の片づけを終えて年末年始は大阪に滞在していました。
実家には姉の家族も帰省していましたので、にぎやかな正月を迎えることが出来ましたが
私と智恵子は前々から考えていたCDのレコーディングに取り組んでいまして
元旦の午前中に一族でおせち料理を囲んだくらいで、初詣にも行けずじまいでした。
一昨年の農業研修からゆっくりできる時期がほとんどないままでしたので、
年末年始くらいはゆっくりと過ごしたかったのですが、
また春先から農作業が本格的に始動するとまとまった時間がとれませんので、
意を決して休み返上で頑張りました。

私自身としては前回の録音から4年ぶりになりますので、ずいぶん間が空いてしまいました。
農業に取り組もうと決めてから、移住の準備、研修、開業と、振り返れば多忙な数年間で
したが、
その間も私たちの住む集落を中心に地域での演奏活動が思ったよりも充実して
いたと感じています。
移住する前は、ギター奏者として国内、ときにはイギリスやアイルランドなど広い範囲で
演奏させて頂きましたが、今は農業に取り組みながら、地域で演奏をしていると
とうぜん生活に根差した活動になり、まったく異なったやりがいを感じることが多いのです。
私たち夫婦が移住した高鍋町のみなさんは、本当に暖かく迎え入れてくれまして、
私たちが農業を始めるための、農地探しや、農機具の準備など、地域の方々の協力がなければ解決できないことばかりでした。
畑でもいっしょに作業をしながら様々なことを教えてくださって、
なんとか私たちも農家として自立していけるように感じています。
そんな生活のなかで、想像以上に音楽も役に立てる場が多くあることが分かり、
それも私たちにとって嬉しいことでした。
町の催し事が、人のつながりの強いぶん、暖かい賑わいを感じることができるのですが、
そのなかでギターやフィドル、三味線や胡弓で農業の失敗談などを交えて演奏すると、
本当に楽しく盛り上がります。
アイルランドのパブでの地元の人々の演奏や盛り上がりにも同質のものを感じていたの
ですが、
そこでは私は異邦人ですから、ただ羨ましく感じると同時に、大げさに言えば
自分の演奏する民謡にむなしさを感じ始めることにも繋がりました。
ギターを通じて民謡を紹介していくことに感じていたやりがいも、
少し自信が無くなってきた時期がありました。

宮崎に10年ほど毎月のように通い、移住してから2年目になりますが、
やはり思い切って良かったと今、つくづく思います。
研修に入ってからは農業に明け暮れていましたから
さすがにギターでの作品づくりには時間が取れませんでしたが、
農業と地域での演奏活動からは、多くのことを学ぶことができたように思います。

ギターを通じて民謡を紹介することをテーマとして活動してきましたが、
それがある部分で行き詰ったのち、この4年間の変遷で、
また音楽が自分のなかで生き生きと流れ始めたように感じています。

今後は農業を営みながら、地域に根差した自分たちなりの民謡を演奏し、
それをまた農閑期にはご紹介してまわれるような演奏活動をしていきたいと考えています。
今回のCDは、選曲や演奏はもちろんですが、
ジャケットの内容にも、そんな思いを込めて作りました。
是非聴いてみてください!


Yorakusha1_2

http://homepage2.nifty.com/temma/topics12.html

2015年1月17日 (土)

今年も宜しくお願い致します!

1月も中旬になってから新年のご挨拶もないのですが、どうぞ
今年も宜しくお願い致します。
昨年は演奏活動のペースをかなり落としていましたので
ご心配のメールなどを頂くことも多かったのですが、お陰様で
元気にやっております。

実は一大決心、新しい分野に挑戦しております。
びっくりされる方のほうが多いとは思うのですが、「農業」です。
音楽活動しかしてこなかった私とは、かけ離れていると思われるかも
しれませんが、自分の中でははっきりと繋がっておりまして、音楽を通して
農業へ行きついたと考えています。

もともと母方の祖父母が宮崎県の高鍋町というところの町はずれに
住んでいまして、私は子供のころからそこが大好きで、学校の長期休暇は
ほとんど祖父母の家で過ごしました。祖父母が家の前でやっていた畑でとれる
芋やゴーヤなどを食べさせてくれましたが、その新鮮さは大人になっても
忘れられませんでした。
いつか宮崎に住みたいなあ、と思いつつも年月が過ぎてしまいましたが、
10年ほど前から月に一度のペースで宮崎に通い、空き家になって荒れ果てていた
家も修繕でき、地域の方々とのご縁も戻り、つながりも増えてきました。

ご存じのとおり、私はブルース、アイリッシュ、日本民謡と、いわゆるルーツミュージックと
いう分野を演奏活動のテーマにしてきましたが、それらの音楽は生活の中から生まれた
ものばかりです。
アイルランドにしても日本にしても民謡は農村の営みから生まれてきました。

子供のころから宮崎では農業が身近にありましたが、その後はかけ離れた生活をして
きました。しかし音楽をきっかけにしてアイルランドの農村を訪れて、そこで聴いた
演奏は、その背景にある営みをしみじみと感じさせるものでした。
清々しい感動がありました。
遠く異国の地にも関わらず、宮崎の祖父母や、その隣人の暖かく素朴な人柄を
連想させられるのは、延々と続いてきた人の営みの本質には洋の東西を越えて
共通するものがあるからではないでしょうか。
だからこそ、アイルランド民謡を私たち日本人が聴いても共感できるのだと思います。

私は、そういう音楽に惹かれながらも、音楽ばかりをやってきました。
しかし、次第に、自分が感動してきた音楽の本質、その背景にあるものこそを
知りたい、感じたいと思うようになりました。
おそらく私が惹かれてきたのは、音楽そのものだけでなく、そこに感じられる
人のぬくもり、もっと言えば、永々と続いてきた人の営みに対する感動なのだと思います。
そう感じる根の部分には、幼少のころ宮崎で体験したことがあるのかもしれません。

そんなことが自分のなかではっきりとしてくるにつれて、畑を耕して暮らしたいという
想いが募ってきました。しかし祖父母の畑も今はもう無く、どこからどう始めて良いのか
見当もつかない状況でした。
そこで一昨年から多くの方々や、関係機関に相談に乗って頂き、検討を重ねてきましたが
やはり、やるからには農業の基本から現代の状況までしっかりと勉強したいと思い、
昨年、宮崎農業大学付属の研修学校に入れて頂きまして学科、実作業の両方を勉強
させて頂いております。
今年の夏以降は自分自身の畑で自分なりの農業をやることになりますが、それまで
もう半年、出来る限りのことを学んでおきたいと思います。

音楽活動から遠ざかっているようですが、農作業の合間に地域の行事や祭りごとで
ギターや三味線を弾いておりますので、腕は鈍っていないつもりです(笑)。

まだまだ作業の段取りも悪く、なかなか暇を作れませんが、ペースがつかめて
きたらまた遠方にも演奏に行かせて頂きますので、またどうぞよろしくお願いします。

長年運動不足の生活でしたが、農作業で体重が5キロ軽くなって、体力も
随分つきましたから、次にお会いするときは少し精悍になっているはず・・・!
と、言いたいのですが、毎晩だれやめの焼酎を飲みすぎているので
どんなものか。。(笑)

少し時間にゆとりが出てきましたのでまた、音楽や農業の話題を報告させて
頂きます~
今後ともどうぞ宜しくお願い致します!

Tc



2014年7月 1日 (火)

松浪健太さん

いよいよ7月に入りましたね。九州以東の梅雨明けはまだ少し先になりそうですが、
時折夏の到来を感じさせる空模様が現れるようになってきました。

さて、先日ちょっと面白いニュースが入ってきました。
7月6日放送のBS-TBSの番組「こころ ふれあい紀行」に衆議院議員の松浪健太さんが
ご出演されるのですが、私も長年演奏しているアイルランド民謡「Star of the County Down」
を番組のホスト役の二胡奏者ジャー・パンファンさんと一緒に演奏されるそうです。
以前、松浪さんが私のライブのご来場くださった折にアイリッシュをとても気に入られて
打ち上げでも随分盛り上がりまして、後日私が編曲した「Star of the County Down」の
譜面を差し上げたのですが、ばっちりマスターされたようです。
今回はバンド編成での演奏ですから、どのようなアレンジになっているのか、とても
興味深いです。
松浪さんはお人柄も大変魅力的な方ですが、音楽はもちろん、格闘技などその遍歴も
非常に豊かな方ですから、番組中のお話も非常に楽しみです。
是非、みなさんもご覧になってください。
詳細は↓
http://www.bs-tbs.co.jp/music_stage/kokorofureai/

2013年4月17日 (水)

楽譜集発売&アイルランドへ

随分久しぶりの更新になってしまいました。
昨年から音楽誌の記事関係などで、とてもやり甲斐のあるお仕事を頂く
機会に恵まれましたが、今年はケルト音楽をテーマにした楽譜集の出版のお話を
頂きまして、楽譜や解説などの執筆に取り組んでいました。

今までも自分なりに勉強してきたことを演奏の折にご紹介したり、レクチャー
コンサートをやらせて頂く機会はありましたが、やはり本としてしっかりしたものに
まとめようとすると、色々と悩みがつきませんでした。

ですが、編集の方にもご助力を頂き、すてきな表紙もデザインして頂いて、無事に
完成にこぎつけることが出来ました。
楽譜は五線譜(運詩番号付き)、TAB譜ともに掲載していますし、楽曲解説も
充実させましたので、ケルト音楽を幅広いギターファンの方にご紹介できるものに
なったのではないかと思います。

Gakuhu

アイルランドを中心とした伝統音楽、吟遊詩人オキャロランの作品からエンヤまで
ケルト音楽の幅と変遷をギター独奏で楽しんで頂ける内容を目指しました。
詳細はNewsとShopのページにありますので、そちらもご覧ください。

記事や楽譜集の執筆にはとてもやり甲斐を感じていまして、今年は思い切って
勉強の年にするべく、4月の下旬から久しぶりにイギリスとアイルランドへ行って
来ます。具体的に調べたいことや、行きたい場所が多くありますので、ひと月ほど
期間を取りました。面白い話を沢山仕入れてきますね。

2012年11月11日 (日)

猫とドラゴン!

立冬も過ぎて毎日つるべ落としに気温が下がってきていますが、
みなさん風邪などひかれてませんか?
この週末は、私は事務所や家のたまってしまった雑用をしながら過ごしていますが
その勢いでHPも少し改良してみました。
ここ最近、音楽雑誌に譜面を掲載してもらう機会が多かったので、記事をきっかけに
HPを見てくださったりご好評のメールを頂戴することがあってとても嬉しいのですが、
HPの写真がちょっと暗い(笑)などのアドバイスも頂きましたので、少し改良してみました。
それと合わせて動画のページにも曲の解説を加えてみました。
考えてみれば比較的マニアックな題材を扱っていますから、もっと積極的にご紹介する
べきだったと今頃反省している次第です。

そういった細々した作業をしながら今も聴いているのが、打田十紀夫さんの新作CD
「猫とドラゴン」です。ブルースのイメージが強い打田さんですが、今回はケルティック
ミュージックも収録されています。それがまた素晴らしいアレンジで、改めて打田さんの
懐の深さに感銘を受けます。幻想的な曲からハートフルなものまで、全体を通して
一つの物語のような印象を受けるCDです。
秋の夜長(立冬は過ぎましたが。。)にぴったりのおすすめ盤です。
是非聴いてみてください!

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詳細、ご購入はこちら

2012年10月28日 (日)

最近の活動報告!

またも、ブログの更新がすっかり滞ってしまいましたが、
このところ没頭していた記事が掲載されている「アコースティックギターマガジン」が
27日に発売になりました。
今回はケルティックミュージック関連のものではなく、日本民謡です。
近いうちに日本民謡に特化したCDを録音したいと思い、すこしづつ曲を
書き溜めていたので、折よく頂いた今回の企画はとても楽しく取り組むことが
出来ました。
日本各地に伝わる土着の民謡から私のお勧めの曲をピックアップして
ギター独奏の為に編曲し、ご紹介しています。
各曲の解説はもちろん、民謡を含む日本古来の音楽にスポットをあてて解説しています。
クレセントムーン、ヨコヤマギター、モーリスなどを駆使した演奏も
付録CDに収録されていますので興味のある方は是非ご覧になってください。

また8月号より連続して楽譜を掲載して頂いている「現代ギター」では11月号に
「Blind Mary/Yellow Bittern/Danny Boy」のメドレーの譜面と解説を掲載しています。
こちらも是非チェックしてみてください。

今年は記事関連のお仕事を頂くことが多くなり、とても充実しています。
やや演奏活動のペースが落ちているのですが、色々と新しい取り組みも含めて
準備していますので、来年はひとつの転機になるのではないかと考えています。
。。。と、まだ今年も二か月以上残っていますから、ちょっと気が早いですね(笑)。。

2012年9月17日 (月)

熊谷朋久ソロライブ!

久しぶりのブログの更新になります。
なかなか秋の涼しさもやってこず、夏の疲れも出てくる頃ですが、
みなさんお元気でしょうか?
私はこのところ、やり甲斐のある記事関係の仕事に取り組んで
いまして、もっぱら籠りきりの状況です。
もともと本を読むのが好きなのですが、これが仕事として大義名分が出来ると
いつまででも文献を漁ってしまった挙句に脱線して、気が付くと時間ばかりが
経って何も進まずに一日が終わってしまいかねません。。
そして運動量が激減しているにも関わらず、アルコールも食事も・・・減りません。。(汗)
もう体重計は乗らないようにしていますから、次にお会いした時は何も気付かない
振りをして下さいね(笑)。。。
そんなインドアな日々を送っていますが、今週末には楽しみなイベントが
入っています。
神戸を中心に活躍する熊谷朋久君のライブをstudio art pointで開催することに
なっているのです。
彼はかれこれ10数年前に私が講師を務める教室に習いにきていたのですが、
その後、地道な努力を続けて、今は神戸で大勢の生徒さんを抱えて、演奏活動も
積極的に行っています。
演奏技術はもちろん、音楽への姿勢も非常に素晴らしいギターリストです。
今回は彼の新しいCDの発売記念ライブでもありますので、興味のある方は
是非聴きにいらしてください。お勧めのライブです!

Photo

2012年5月23日 (水)

Yokoyama Guitar 完成!

このブログでも工房へお邪魔した記事を掲載しましたが、その後
心待ちにしていたギターが素晴らしい仕上がりで
手元に届きました!

Yokoyama  Guitar AN-WTB
Yogcs_2

今までの演奏活動の中で、サウンドや演奏性など、ギターについては色々と
考えてきましたが、
そういった私の要望に、横山さんの豊かなキャリアに基づく
有意義なアドバイスを加えて頂き、今回の仕様を決めさせて頂きました。
材の選定についても、非常に多くの選択肢の中からじっくりと納得のいく
選択をさせて頂くことが出来ました。
結果として、まさに私自身の理想を十分に反映したギターが誕生しました。
サイド&バックのタイムレス・ハカランダとトップのホワイトスプルースの
組み合わせから生み出されるサウンドは、
趣のある深みと、
フィンガーピッキング奏法による表現に重要な明瞭さを持ち合わせています。
特に工房にお邪魔した折に出会ったタイムレス・ハカランダの特徴は気に入って
います。タイムレス・ハカランダという材は、長い年月海底に沈んでいた後に
引き上げられたハカランダなの
です。
私の音楽にとってはハカランダの音色は少し豪華すぎる気がして、今まで避けて
きたのですが、この材は通常のハカランダに比較して少し落ち着いた音がします。
工房で弾かせてもらったタイムレスハカランダのギターに一目(一耳?)惚れして
決めたのですが、期待通りのサウンドになりました。
ケルティックミュージックやブルースなど、ルーツミュージックを中心に演奏する
私にとって
大切な要素をしっかりと備えたこのギターは、今後の演奏活動の大きな
力となってくれそうです。
横山さん、ありがとうございました!
ピックアップの調整などをして6月ごろにはデビューの予定です。
ライブでのサウンドをご期待ください!

Yokoyama Guitars のHPはこちら

2012年5月 2日 (水)

LIVE「クレセントムーンの世界」!

すでにHPなどでは告知していますが、5月13日(日)にスタジオartpointで
クレセントムーンギターの制作家・日比伸也氏をゲストに招いてライブイベントを
開催します。
クレセントムーンギターは打田十紀夫さんの長年の使用で知られる
愛知のギター制作家・日比伸也さんの手によるギターです。
私は以前よりトップ、サイド、バック、すべてスプルースで出来たオールスプルースの
000モデルを使用していて、CD「Blues for...」でも全編に渡って使用しました。
それに加え、新たに制作して頂いた、非常に希少な黒柿を使用したギターがとても
素晴らしく、ライブでも大変好評を頂いています。

今回のイベントは一部は私がクレセントムーンを使用したライブを行い、その
音色をご紹介します。ゲストにROOTSのフィドル奏者・平野有希を招いて
アンサンブルでも演奏します。

二部は日比さんにギター制作にまつわる興味深い様々な話題をお話し頂くことに
なっています。日比さんはギターはもちろん、日本の木工、建築等に関しても大変深い
知識をお持ちなので、意外なトピックスも飛び出すかもしれません。
実はユーモアたっぷりな方なので、きっと面白い講演になりますよ!

イベントの最後には黒柿モデルをはじめ、様々なタイプのクレセントムーンギターを
試奏して頂くことが出来ます。勿論、その場でのオーダーも可能なので、
興味をお持ちの方は是非ご参加ください!
詳細はこちらをご覧ください。

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私の愛用している黒柿モデルです。

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これは現在制作中の黒柿モデル。イベント当日にご覧頂ける予定です!

2012年2月10日 (金)

ヨコヤマギター!

以前よりひそかに企んでいた計画をついに実行してしまいました!
横山正さんの手によるヨコヤマギターをオーダーするために長野の工房へお邪魔しました。

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横山さんと2日間かかって決定した材を手に!

ギター制作家として長いキャリアを持っていらっしゃる横山さんですが、
私が最初にお会いしたのも、かれこれ15年ほど前のことになります。
当時私がギター講師をしていた楽器店で、モーリスのSシリーズへ繋がる
モデルとして横山さんが制作された「AGB」シリーズというギターの展示会があり、
ご来場の方向けのデモ演奏をさせて頂いたことがあったのです。
その頃はまだ今のように豊富な種類のギターは日本に紹介されておらず、
まして日本のメーカーがフィンガーピッキングに照準を合わせたギターを
制作するというのは非常に画期的だったと記憶しています。
あの日、試奏した横山さんのギターはどれも素晴らしく、印象に強く残っています。
ギターが素晴らしかっただけに、デモ演奏も良い音を出さねばと気負ってしまって
妙に緊張したことも良く覚えています(笑)。
現在はヨコヤマギターとしてオリジナルブランドのギターを制作されていますが、
一昨年、打田十紀夫さんがオーダーをされたギターを弾かせて頂いたときに、
「これは是非、欲しい・・・」と密かに燃えていたのです(笑)。
そしてついにその日がやってきた、という訳です。
(前置きが長いですね。。。)


写真を撮るのを忘れたのが残念ですが、横山さんの工房は素晴らしい
ロケーションの中にあって、この日も降り積もった雪がなんともいえない
風情を演出していました。
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工房についてさっそく様々な材でできたモデルを試奏させて頂きました。
その中でも上の写真で弾いているサイド・バックにタイムレスハカランダという
材を使用したギターを弾いたときは、まさにピタッときた、という感じがありました。
・・・と、その後ろ姿は。。。

そうなんです、なんと打田さんご夫妻が、わざわざ東京より来て下さったのです!
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上の写真は横山さん、打田さんにアドバイスを頂きながら、
材を選んでいるところです。
打田さん、横山さん、お二方と初めてお会いしてから随分年月が
過ぎましたが、ギターを弾き続けて、この日を迎えることが出来たことは、
思った以上に感慨深いものがありました。
真剣に材を選定して下さっているお二方のお気持ちに感激してしまって
当の本人がやや違う世界に行きかけてます・・・(笑)。

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サイド・バックの材と大まかな仕様を決めて、一日目が終了。
夜は山中のとても雰囲気の良いコテージで打田さんご夫妻、ワンダートーンの
みなさんと乾杯!深夜までとても楽しく盛り上がりました!

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二日目、トップ材のホワイトスプルースを選定しているところです。
横山さんが、一枚ずつ叩いて音を聴かせてくれながら、出来上がりの傾向を
説明して下さいました。

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上の写真が2日間で決定したギターの材です。
サイド・バックは長い年月を海の底で眠っていたハカランダです。
私はハカランダのきらびやかな音があまり好みではなかったのですが、
この材はハカランダの性質を残しつつ、まろやかで、深みのある音が出て
いて、アイリッシュなどの民謡を演奏する私にとっては、とても魅力的な材でした。
トップはホワイトスプルース、ネックはマホガニーです。

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全ての材を決定した後に、上の写真で弾いているのはサイド・バックが
カマティロのギターです。カマティロはヨコヤマギターで最近とても
注目の集まっている材で、今回の有力候補でもありました。
とても力強い低音と、それに負けない高音、他に類をみないインパクトのある
音色で、大変魅力的な材だと思います。
私自身の音楽には今回選んだタイムレスハカランダがぴったりでしたが、
最後の最後まで気になる材でした。
特に、打田さんがこのギターでクラシックラグを演奏されるのを聴いていると
重厚な低音がピアノを彷彿とさせて見事なものでした。
やはり楽器は、演奏者、音楽との相性だなあ、と改めて思いました。


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工房を後にして帰路につくまえに、長野の風景を一望できる
丘陵にあるお店で、美味しいお蕎麦を頂きました。
美しい長野の山々に囲まれた工房で、横山さんが制作して下さるギターが
出来上がってくるのがとても楽しみです。
横山さん、ワンダートーンの皆さん、そして遠方よりお付き合いくださった
打田さんご夫妻、みなさん本当にありがとうございました!
                             (写真提供:ワンダートーン)

ヨコヤマギターのHPはこちら

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